十三式大回転

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zoom RSS 蟲の檻。(2)

<<   作成日時 : 2006/03/03 22:34   >>

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生徒会室には多くのメンバーが集っていた。
衛宮士郎。
遠坂凛。
柳洞一成。
美綴綾子。
間桐慎二。
間桐桜。
蒔寺楓。
三枝由紀香。
氷室鐘。
山岸薫。
小山悟。
牧村徹。
そして、もう一人。

椅子にだらしなく座っている男子生徒がいた。
「やー、いや。ホント、アレだ」
軽く欠伸をして、先程から状況説明を行っている一成に呆れたような視線を向ける。
「俺、見たいテレビがあるから帰ってもいいかな」
一成が眉を顰める。
「駄目だ、話を聞いてなかったのか?」
「変な怪物がいるって話? いや、正直言うとさ、その話は無いだろ」
男子生徒、美作明は笑った。
「生徒会長サンさ、漫画の読みすぎなんじゃねえの。ここは、スゲエ蛇が出てくるようなジャングルの奥地でも無いし、ゾンビがうろつく恐怖の町でもないんだぜ」
美作は軽く肩を竦める。
「正直言って、……おいおい、頭大丈夫かよ。って感じだね」
一成が口を開きかけるが、山岸がそれを遮った。
「嘘じゃない、俺達もそれを見てる」
「へぇ―――――」
気の無い様子で、美作は天井を見上げた。
「成る程、信じないわけだ。お前」
慈愛とも呼べる笑みを浮かべて、慎二は美作を見ていた。
「当たり前だろ、熊が出たとかならまだ笑って従ってやるけどさ。怪物はねえだろ」
ちらり、と慎二に視線を送る。
「あんたは、信じてるのか?」
慎二は大げさに肩を竦めて、笑っただけだった。
「じゃあ、さっさと帰れば?」
凛が冷たい目をしながら、言い捨てた。
その目に美作が、気圧される。
凛はさらに言葉を浴びせかけようとしたが、士郎が軽く凛の袖を引っ張った。
不服そうな顔をしながらも、凛は口を閉じる。
「俺は、信じる」
ぽつり、と低い声が響いた。
牧村は、皆の注目を集めたと分かると軽く俯いた。
「嘘を、つく意味がない」
そう言って、沈黙した。
一成は頷く。
「何にせよ」
一成はぐるりと周囲を見回した。
「何にせよ、だ。何とか外に脱出して、警察に連絡したい」
美綴が口を挟む。
「外には出れないって言ったろ」
「それが本当かは確信が無い」
一成は、『外には出れない』という情報を信じていない。
壁がある訳もなし、校門が塞がれている訳もなし。出れぬ理由などどこにも無い。
「……美綴の言っている事が、嘘だとは言わん。そう錯覚させる現象があるのかもしれん」
もし、本当に外に出れないのだとしても何とか電話で連絡を取れればいい。
後は、救援がくるまで待てば良いのだ。
美作は笑う。
「は、錯覚って何だよ。大体、でっけえ虫のバケモノってのがまずオカシイ。熊とかイカレタ馬鹿とかだったらまだ良いけどな」
美作はゆっくりと立ち上がった。
そして、凛を睨む。
「俺、帰らしてもらうわ。熊がいるにしても沢山ヒトを食べたんだったら満腹だろ。妙な野郎だったら逃げればいいし」
それぞれが、それぞれの感情を持って美作を見つめる。
ふっ、と笑って美作は手を振った。
「バイバイ」
そして、生徒会室から出て行った。
「…………対策を練りたい」
一成が溜息交じりに言った。
「携帯電話をこの中で持っている人はいないか?」
誰も手を上げない。
山岸が、苦笑しながら言う。
「あることには、あるんだが」
山岸は自分の姿を見下ろした。
上下ジャージ姿は陸上部全員共通のものである。
「部室だ」
「……しかし、誰も持ってないとはな」
ここまで来ると作為的なものを感じるが、無いものねだりをしてもしょうがない。
「公衆電話が、一つだけ一階に設置されているが。今は階下に下りるのは危険だ」
美綴が、搾り出すように声を漏らした。
「手詰まりってわけか」
沈黙が場を支配した。



衛宮士郎は遠坂凛に軽い視線を送った。
凛は肩を竦める。
士郎は頷いた。
「皆、聞いてくれ」
その声に室内の注目が集る。
「これから話すことは、多分簡単には信じられないことだと思う」
一人一人の顔を見る。
「さっきの男子の用に、冗談だと思ってしまう人もいると思う」
士郎は強く拳を握り締めた。
「それでも、信じて欲しい」
その前置きを言い切ってから、士郎は語り始めた。
外に出られないという事は本当だという事。
例え、警察に連絡してもこの事件は対処しきれないという事。
件の蟲は幻覚でも何でもないという事。
山岸が鋭い目で士郎を見る。
「……何でそんなことを知っている」
「それは、言えない」
士郎は、机に頭を擦り付けた。
「本当に勝手で、俺のことを胡散臭い奴だと思うだろうけど信じて欲しい」
凛は黙って目を瞑っている。
彼と長い付き合いである、一成と美綴も困惑気味に頭を下げる士郎を見ていた。
慎二は何も言わず笑っている。
桜は、辛そうに衛宮士郎の姿を見ていた。
誰も、何も言わなかった。否、言えなかった。
何故、衛宮士郎がそのような事を言い切れるのか。
何故、衛宮士郎がそのような事を知っているのか。
そして、当然のように沸き立つ疑念。
―――――もしかして、コイツが全ての元凶なのでは?
先程よりも重い沈黙が場を覆った。

その沈黙を打ち破ったのは、意外にも細い女の声であった。
「私は、衛宮くんの言う事を信じてもいいと思う」
三枝由紀香は、ぽつりとそう呟いた。
「俺も」
牧村も小さな声で同意した。
「衛宮は、信じてもいいと思う」
氷室と蒔寺は、お互い視線を交わす。
「あたしも信じてもいいかな」
「由紀が信じるなら、私も信じてもいい」
山岸は肩を竦めた。
そして、笑う。
「まあ、お前の人間性は皆が知るところでもあるしな」
小山もおずおずと頷いた。
慎二と桜は黙っていた。
綾子も頷く。
「ま、確かに衛宮が嘘をつく意味もないな」
一成は軽く頭を掻いた。
この朴訥な親友の言を一瞬でも疑ってしまった自分が情けなく思えた。
彼の人となりは良く知っているつもりだったのに。
彼が何故それを知っているのかでは無く、彼を信じその情報をどう生かし皆に伝えるかが自分のするべき役割だった筈なのに。
誰が疑っても、自分は信じてやるべきだった。それが、友というものだ。
それこそ、疑うのなら他の者がやるだろう。
修行が足りん。
「喝」
小さく呟いた一言は、誰にも気取られなかった。

「……俺も信じよう衛宮」
士郎は皆の返答を聞き、嬉しそうに笑い再度頭を下げた。
凛がにやりと笑った。
「あんたら、皆お人好しすぎね。そこまで良くすんなり信じ切れるものだわ」
言葉とは裏腹にその表情は明るい。
「―――――じゃ、皆で生き延びましょうか」
軽い一言だが、その言葉で皆の顔が引き締まる。
それは、彼等彼女等の誓いの言葉となった。
誰も、死なせない。
遠坂凛はそう言い切ったのだ。

皆が、真剣な顔をする中で慎二と桜だけは表情が変わらなかった。
さて、と慎二は思う。
遠坂凛は気付いているのだろうか、魔術師はこの学校に三人しかいない。
遠坂凛。衛宮士郎。間桐桜。
少なくとも自分は彼女に魔術回路がある事を気取られてはいないだろう。
だったら、この結界を張ったのは誰かなどという答えは一瞬で出ている筈だ。
遠坂凛か? 
―――――彼女が二重人格者なら話は別だが。それこそ冗談だ。
衛宮士郎か?
―――――彼がこんな事をする訳が無い。彼は、正義の味方なのだから。
間桐桜か?
―――――彼女にもこんな事をする理由が無い。……と、言いたい所だが。
慎二は、俯く少女を見た。
遠坂凛はこう考えているのではないだろうか?
確かに、間桐桜には『こんな事』をする理由は無い。だが、しかし私の知らないところで彼女は自分を恨んでいるのでは無いだろうか。
それこそ、彼女が恋焦がれていた男すら掠め取ったのだ。
そんな、自分が恨まれていない訳がない―――――と。
くふふ、と慎二は声を抑えて笑った。

衛宮士郎が、正義の味方だから信じられる?
笑わせるな。衛宮士郎だって人間だ。それだけで、彼を信じることなどできない。
なのに、遠坂凛は彼が犯人だとはこれっぽっちも考えていない。
それこそ、衛宮士郎には結界を結ぶ時間も技術も無かったなどと考えているのかもしれない。
だが、それを言ったら間桐桜だって同じ事である。
聖杯戦争には、『不参加』だった間桐桜。
果たして、遠坂凛には彼女が正当な魔術師に見えているとでも?

衛宮士郎が何か細工をして、結界を張ったなどとは露にも思わず。
最初から、自分の妹を犯人として考えているに違いない。
それは、なんて皮肉なのだろう。
彼女は、自分の血を分けた妹と赤の他人の男を秤にかけた結果。
赤の他人にその天秤は傾いたのだ。

桜は怯えている。
自分のしてしまった事を。
姉に疑われている事を。
でも、彼女は知っている。
間桐慎二が犯人だということを。
だが、それを言えもしない。
それが、間桐桜という少女なのだ。

慎二は笑った。
生きようとする、彼等彼女等の中で。
それぞれが、どのように死ぬのかを考えながら。
間桐慎二は、優しく笑った。





まさか、な。
藤堂千秋はブチ撒けられている自分の内臓を見ていた。
体の丁度、腹の所からぱっくりと裂け、中から蟲が飛び出してきている。
なんて、グロテスクな光景だろう。
いや、それにしても。まさか、だ。
この『超能力者』である藤堂千秋が、こんな蟲に殺されることになろうとは。
夢にも思わなかった。否、今でも信じられない。

藤堂千秋が己の特異性について気付いたのは中学に上がった時で、自分に吼えて来た犬を焼けどさせてしまった事の最初である。
発火能力。世間ではそう言われているらしいが。正直、もうちょっと役に立つモノが欲しかったというのが本音だ。応用も糞も無い。当然、何処かの組織が千秋をスカウトしに来る事は無かったし、漫画にありがちな敵が彼女の前に現れることも無く。結局彼女の日常で変化した事は、煙草を吸う時ライターが要らなくなったという程度の事だった。
自分の能力に、超が付く実感が沸くわけもなく。それこそ何ら変わらずに日常生活をこなしていた。唯、歳を取るごとに超能力は強化され、今では人一人を丸焼きにできる自信がある。当然、やりはしないが。

そして、ある日突然振って湧いた異常事態。
外には出られず、学校内には実に分かりやすい化け物がいた。
自分の超能力はこの日の為に神様がくれたんだ、とまあほんの少しばかり思って蟲退治に出張った訳だ。
炎の出が少し悪い気がしたが、それでも気のせいの範疇だった。
結果見事に勝利。
蟲の化け物は丸焼きになり、体を激しくうねらせていた。
そう、ここで勝ったと思ったのが全ての間違いだった。
あの化け物は最後の力で、私の脇腹に噛み付いたのだ。
だが、決して命に別状があるモノではなかった。
こう言っては何だが、それこそ甘噛み程度。
それで、蟲は絶命した。
だが、本当にそれこそ間違いだった。
あの行為は悪足掻きなどでは無く。

彼女の腹を食い破って出て来た、蟲を見る。

卵を産み付けるためだったのだ。
噛んだだけで卵を産み付けられるのか? それともこれは厳密には『卵』とは違うのか?
空転する思考の中で、蟲がうねる。
油断。超能力者にはあるまじき? まさか。藤堂千秋は超が付く能力者であっても唯の少女である。英雄願望はあったかもしれないが、英雄ではなかった。
そう、それだけのこと。
「ふざけんな……!」
千秋は、血反吐を吐きながら言った。

そう、正にふざけるな。こんな、異常事態で己は超能力者。主人公は、どう考えても私だろう? それが、こんな端役程度で終わる。冗談。
「ふざ……けるなよ………」
千秋は腹から出ようとする蟲を掴んで、着火した。
己の体までもが、火に巻かれるがそんな事は知った事ではない。
一瞬で、炎が蟲を包む。
だが、蟲は一向に応えていなかった。
そして、彼女が見た最後の光景は蟲の顎が自分に口を開く所であった。
彼女が知る由もないが、『彼女』を食い破って産まれた蟲は火に対する耐性を得ていたのだ。
それこそ、まさに藤堂千秋にしてみれば『ふざけるな』と言ったところであろうが。
こうして、反則的カードを持っていた『超能力者』藤堂千秋は何もできずに死んだ。
―――――あえて何かをしたかと言えば。
その光景を見ていた、美作明を校舎に逃げ帰らせた程度の事だったが。



「ひっ……あ!」
美作の顔は盛大に引きつっていた。
あんな、化け物は知らない。
あんな、異形は知らない。
「ひっ……ひっ」
その表情に生徒会室で啖呵を切った余裕面などあろう訳も無く。
美作明は、必死に逃げていた。
何なんだ。あれは。
あの、見ず知らずの女の腹を食い破って出て来た蟲は、あまりにも衝撃的すぎた。
油でも浴びせて火をつけたのかは知らないが、燃やしてもなんら効果は無く。
逆に、あの女の頭を―――――。
美作は、咄嗟に口元を押さえた。
「うえ……げえっ………」
嘔吐した。
喉元が焼けるように熱く、涙が滲む。
(嘘だろ……。聞いてねえよあんな化け物がいるなんて)
正確には、確かに『聞いて』いた。
だが、誰が信じるだろうか。人を食う蟲の化け物の話など。
美作は、口を拭った。
「あいつらと……」
合流するか? あんな啖呵を切ってきた俺が……?
だが、命のほうが大事だ。
意地なんかより、命のほうが数万倍重い。
美作は、階段に足を向けた。
口元を丁寧に拭う。嘔吐した事は気付かれたくなかった。
本当の事だと分かって逃げ帰ってきたでは余りにも、体裁が悪い。
だからここは、奴等の話を信じて戻ってきたように装おう。
美作は、身なりを整えながら階段を上っていった。

一つ、思い出したことは。
間桐慎二の、肩を竦める動作とあの笑み。
彼は、自分がこうなることを予測していたのではないのか。
そう思った時、自分の取り繕いの動作が全て見透かされている気がした。
ぶるり、と背筋が震えた。



「考えるべき事は、蟲は何匹いるかということだ」
一成が、重々しく言った。
「一匹なのか、二匹なのか、それとも十匹なのか。それだけで今後の身の振り方が変わってくる」
そこにいるのは、一成と山岸と綾子そして士郎と凛だけであった。
山岸が落ち着かない様子で、頭を掻いた。
「そんなことより、だな。俺は何でここに残ってるんだ?」
他の皆は同階の音楽室に移動していた。
「此処に残っているのは、人を纏める事の出来る才能を持った人間だ。……衛宮は違うが、まあ残した理由は後で話す」
「……待てよ、俺をそこまで買い被るな」
綾子は黙って目を瞑っていた。
凛と士郎も無言だ。
「俺は、怖い。正直、怖くてたまらない」
無意識に震えていた手を無理矢理、押さえつけた。
「俺は、お前等だけだから言うが。何も考えないで膝を抱えていたい気分だよ」
山岸は俯いた。
「今まで、普通に隣にいた奴が、俺自身が、死んじまうのが怖くてたまらないんだ」
一成は首を振った。
「俺もだ。俺も、怖い」
山岸は顔を上げた。
「怖いに決まっている。もしかしたら死ぬかもしれない状況で泰然と構えられる人間なんていない。だが、それ以上に怖がっている人もいるんだ。俺達よりも……言い方が悪いが、劣っている人もいるんだ。俺達が周囲より優れているのなら、その才能を使って皆を生き延びさせることができる。俺達は、他の皆より前に出なければならない。男と女の区別もなく、勇気と怯えの区別も無く、だ」
そこで、言葉を切った。
「そのためには、影響力の強い人間を抑え、指揮系統を統一する必要があると思った。山岸、お前自身の心情とは全く関係なく陸上部の連中はお前を頼りにしている。お前ならやってくれると信じている。それだけだ」
山岸はぎこちない笑みを浮かべながら言った。
「……わかった。話の腰を折ってすまん、続けてくれ」
一成は頷き、喋り始める。
「蟲の話だが、何匹いると思う」
美綴が声を上げた。
「二匹程度だと思うけどな」
「根拠は?」
「弓道場にも一匹いた」
「俺も職員室で見たが」
とん、と凛が机を叩いた。
「纏めてみましょうか」
皆が頷く。
「まず、陸上部の人達を襲ったのが一匹。職員室を襲ったのが一匹。弓道場に現れたのが一匹。どれが同一でどれが違うのかしら」
皆がそれぞれ思考を整理し始めようとした時、不意に扉がノックされた。
「やあ」
そこにいたのは、微笑みを浮かべる慎二と若干顔が青ざめている美作だった。
「彼とは、丁度扉の前で会ってね。どうやらここが危険だという事を信じてもいい気になったらしい」
慎二と美作は確認も取らず、部屋に入り席に座った。
「皆は、無事音楽室についたよ。いやでも考えたね、あそこなら音が漏れないように設計されているし、扉は鉄だ。木やコンクリートよりはよっぽど気が利いている」
慎二は笑顔を屑さない。
「話を続けてくれよ」
凛は口を開いた。
「一匹と解釈する事もできないことはないわ。弓道場からグラウンドそして職員室。弓道場は入り口方面だから、山岸君の『校門から現れたバケモノ』にも符号すると思う」
美綴が頷いた。
「確かに、私は陸上部の連中の叫び声を聞いてはいないけど。グラウンドについた時にはもう何もいなかったぞ」
「それは、多分美綴さんが床下にいた時に起こったんじゃないかしら。貴方用心して、時間を置いてから床下から出たのでしょう。その間にコトが終わっていたとしても矛盾は無いわ」
美作はちらり、と慎二を見た。
慎二はその視線に気付き頷く。
「いや、遠坂。実は美作もバケモノを見たらしくてね。校庭に居たらしいよ」
凛はその言葉を聞いて慎二を射抜くように睨み付ける。
慎二の笑みが消えた。
「三匹ってことになるんじゃないのか? グラウンドと職員室を襲った奴は同一。弓道場に居た奴と美作が見た奴は別々で三匹」
笑みが戻る。
「まあ、ボクの考えだけどね」
一成は頷いた。
「それで正しいと思うな。それが自然だ」
一成は立ち上がった。
「取り合えず、話せる事はもう無い。情報は整ったし拠点も決めた。遠坂と美綴は女子の精神状態を良く見ていてくれ。山岸は陸上部の連中を頼む。それと衛宮」
ん、と今まで黙って佇んでいた衛宮士郎は一成に視線を向けた。
「お前は残ってくれ」

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